イシンノセカイ7が終わりました。お疲れさまでした。
92kaは近年のイベントはイシンしか参加していないのですが、かなりコロナ禍以前の雰囲気が戻ってきたなと感じました。
イシンは初回と超以外に参加していて、寂しいことですが元々そこまでたくさんの人の来るオンリーではない認識で、でも今回は色んな方に遊びに来て頂けて嬉しかったです。ありがとうございました。
今回、あまのさんと参加させて頂いて、スペースの机の上どうしよう? と、一緒に相談しながら設営しました。だからいつもの「jk’in」とはちょっと違ったかも。
お品書きを印刷して机の上に置く等、ユーザビリティ溢れる発想はあまのさんの発想です。見習っていきたい。
こんなに色んな人が色んなことを思って活動している中で大変恐縮ではありますが、92kaは今回頑張った個人誌について書きます。
何故ならブログは「俺の城」であることを求められていると思うから。
■きっかけ
久々に自分の沼神のナース本を読み返したのが執筆のきっかけ。特殊設定のオムニバス形式の本をかんらぎでも作りたい(=私が読みたい)と思って、出来上がりました。
初期案はもっと禍々しく「実験施設に収容されている半人魚の女の子が化物になろうとするのを止める話」だったのですが、ナース本が沼神二人だけに注目した世界だったのに対し、もう少し色んなキャラの人生を絡めたくてボツにしました。人生について考える上で今回は個人じゃなくてコミュニティ単位で注目したくなって、panpanya先生の「魚社会」を絡めてみたら面白いんじゃないかと考えた気がする。あと「ニューフィッシュ」なんかの要素も織り込みました。
■表紙イラスト
jk’inのイラスト担当、je8さんの力作。いつも本当にありがとう。
僭越ながら92kaも少しだけお手伝いしました。色指定と缶詰の柄を描くの楽しかった。
■人魚
元々人魚モチーフは大好きで、人魚パロディも実は今回で2冊目だったりするのですが、神原と水属性の親和性を信じた結果、何度書いても良いだろう! ということで書きました。これがうちのサビです。前の記事でも書いたけど、人魚の周防さんの話に神原が登場したのも大きいな。
1冊目からそうなのですが、下半身がお魚さんのガチ人魚を描かないのは私の「癖」だからです。
「性癖」には嘘が入る余地がないと、つい最近ゲーム開発者さんが出されていた同人誌で語られていて感動した。
■阿良々木くんの煙草
吸って貰うことで、前職では上司に引っ張られて渋々喫煙所に行ってたんだろうなあ……という背景を匂わせることが出来る便利なアイテム。前職の匂わせもそうだけど人同士の距離感の演出にもよく使います。
非喫煙者と喫煙者にある壁って、非喫煙者から見ると厚いような気がするんだけど、喫煙者から見た時はそうでもなかったりするよね。というのが28p辺りのコンビニのシーンです。
■スターシステム
92kaは手塚治虫作品が好きです。手塚治虫先生といえばスターシステム。panpanya先生作品もそうだよね。
今回は原作と世界線が根本から違うことを良いことに、スターシステムのつもりで書きました。肉屋の店員さんが良い例。
精肉店はモデルにした実在のお店が2件あります。
■世界線と恋愛のスイッチ
世界線といえば、今回の本は「神原駿河が戦場ヶ原ひたぎに出会わなかった世界線」です。
ご存じの通り神原駿河さんって戦場ヶ原さんに(結物語時点で恐らく10年間)恋してますね。「するがモンキー」や「ひたぎスローイング」を振り返った時に、ある日ふと、彼女の恋愛のスイッチは「助けてもらうこと」なのか? とひらめきました。これは個人的な見解で、ただの説のひとつに過ぎないし、後々違う見方も自分の中から出ることもきっとあるのですが、今書きたいものとして、もしも押す人が違ったら……は話の軸に添えました。
恋愛と幸福(ないしは他のポジティヴな何か)は必ずしも同じ場所にあるとは限らないが、彼女を語る上で恋愛(と裸)だけは切り離せない、というのはいつまでも強くあります。
■作業BGM
Flamingo / 米津玄師
今夜このまま / あいみょん