鬼滅フレグランスの話

生まれて初めてキャラクターフレグランスが発売されているジャンルにハマった
そして三人分、つまりは三本買ってしまった。四本目を買いそうな気配すらある。そのくらい私にとっては新鮮で楽しくて嬉しかった。

でも折角買ったので覚え書きをしておこうと思う。※レビュー記事ではない。
まあ、頭がおかしい時期の自分の書いたものって見返すと存外面白かったり、違う視点に気付けたりするので、このブログはその為に潰さず残しているのだろう。

 

気質はオタク寄りなのに旬のアニメをこれまで殆ど通って来なかったので、こういうグッズが出るジャンルに立ち寄れたのは新鮮で楽しいな~! と気軽な気持ちで銀座に向かったのが11月某日。
お店に行くと店員さんから直接香りの説明が受けられて、この時は箱と同じ柄のムエットも貰えた。試験紙をムエットを呼ぶということもこの日初めて知った

特に伺ってなくても「店内写真OKです」って言ってくれる店員さん、オタクの心が分かってる。
作品ごとに棚があって、全部お試しが可能。私はこの時鬼滅しかろくに分かるジャンルがなかったのであまり回らなかったけれど、多分これ友達と行くと楽しいやつだ。友達各位は是非私に推しの匂いをプレゼンして欲しい。

 

この時は善逸だけ買うつもりで予約して帰った。推しキャラの香水が出るとか最初で最後かもだし……と記念購入のつもりだった。それがまさかこんなことになるとは。

◇嗅いだ人のスペック

フレグランス初心者。香水にはトップノートとミドルノートとラストノートがあるってことくらいは辛うじて分かる。
紅茶が好きで、アールグレイが好きなので、ベルガモットは好き。ユーカリも好き。あとウッド系も多分好き。石鹸の香りも好きなのだが石鹸の香りが何を指しているのかが分からない。(成分表にはアルデヒドって書いてあるんだけどアルデヒドって総称じゃないのか?)ローズ系はやや苦手。

 

◇今回購入したフレグランス全体について

めっちゃ匂いが変わる。トップ→ミドル→ラストの移り変わりが早いし分かりやすい。元から持っていた香水が1プッシュでその日1日香っていたのに対して、なんというか、変化が目まぐるしい。トップは15分くらいしか味わえないので、どの香水も第一印象通りに使えるとは限らないんだな、と買った後から思った。

持続時間は4時間くらいらしい(公式ページより)。朝に付けて、アトマイザーを持ち歩いて午後に付け直すくらいで丁度良いかな、というのが数日使ってみての体感。今回私が買ったものはトップが好きなものが多かったので、少量ずつ付けられるロールオンタイプでちまちま付け直すのが丁度良かった。

 
以下は購入順に語っていきます。

◇善逸

一番好き。私が言ってもあまり説得力はないだろうが、キャラ関係なく一番好きだと言ってた自信がある。

やわらかくて甘い。最推しなので一番始めに嗅いだのだけれど、これを始めに嗅いだら最後、どの匂いも全部雄の香りとしか認識出来なくなる(禰豆子ちゃん以外)。なのでこれからお試しに行く方がいたら二番目以降に嗅ぐことをおすすめする。本当に。

色んなところで言われている通り、ものすごくやわらかい香り。でもミドルで「軟らかい」から「柔らかい」に変わって、ラストでまた「軟らかい」って感じになる。店員さん曰く、始めは臆病な善逸をイメージしたやわらかい香りで始まって、眠っている時の冴えた一面、起きてからまた優しい善逸に戻ってしまう……みたいな説明だったような気がする。確かに、トップの主張がとても大人しいのに対して、ミドルだけは花の香りがはっきり分かって、頭がすっきりする。花は花でもローズ系統じゃなくてロータス系のさっぱり系統。絶対女性受け良いだろうこんなの。

商品的にはベルガモットを前面に推して紹介されているけど、実はこっそりピーチとか入っていて、兄弟子とのカップリングが好きな人を殺しにかかっている。

まあ我々はオタクなので、キャラの名前を冠して出された香りを「キャラの体臭」って表現するミームには一定の支持がありますけど、私はこれを「生まれて初めて嗅いだキャラフレグランス」にしてしまったので、その考え方には乗り切れなかった。だって実際はこんなに良い匂いしないでしょ我妻善逸……。

 

◇炭治郎

さっぱりしてる。シトラス系らしい。でもフレッシュ! パッション! レモンとオレンジ! というイメージではなく、少し苦めの夏みかんみたいな若さと重さを感じる……? 世界を丸ごと抱けそうな主人公の風格を香りで表すとこうなるのか。仕事中に付けると強くなれた気がして好き。

あとハーブっぽい。バジルとかブラックペッパーとか入っているらしく、確かにちょっとスパイシーかも。ただラストノートは善逸と同じ成分構成になっているのも理由なのか(配合量は多分違うけど)、割と甘い感じに変わる。多分これが温かい匂いの正体。

レビューを眺めていると、伊之助と冨岡さんはメンズ向け、禰豆子ちゃんと善逸はレディース向けってよく言われているようですが、炭治郎だけは雄! って言ってる方もいれば雌! って言ってる方もいる。確かに始めと終わり、そして部屋の温度によってもかなり印象が違う気がするので意見が分かれそう。「女性が好きそう」と言われる系統ではないけど、嗜んでいる女性は一定数いそう、みたいな位置なのかな。あとボトルがとてもお洒落だ。

 

◇伊之助

プチグレンってやつが入っているらしい。私は初めて聞いたし嗅いでもよくわからなかった。けどなんかガツンとくる。店員さんも「猪突猛進をイメージしていて~」と仰っていた。
オタク語彙的にはフェロモン。雄! ってよく言われている気がする。あと一番好み分かれているイメージ。私はムスクの香りに馴染みがあったので入りやすかった。

第一印象はそんな風に割と激しい感じなんだけど、落ち着いてくるとまたイメージが変わる。ラベンダーが入っているのはかまぼこ隊の三人の中では伊之助だけなので、特有の瑞々しさがあるかも。先に述べた「どの香水も第一印象通りに使えるとは限らない」って話に、個人的に一番当てはまるのが伊之助だった。初めて嗅いだ時はかなり鼻にぶつかってくる感じで結構癖が強くて、付けている自分が想像出来なかったのだが、実際愛用し始めると割としっとりした感じに馴染む。

香水は違う系統を三本くらいローテーションした方が付けすぎ防止に良い、という言い訳を得て購入したのだけど、そういう意味ではお迎えして正解だった。ローズ入っているらしいけど、ローズ系苦手でも大丈夫だった。

 

残り2種は買っていないので、試した時の記憶でざっくり説明すると、

◇禰豆子ちゃん

アップルの匂いがして甘酸っぱい感じ。女性向け。嫌味がなくて付けやすそう。同じ女性向けでも善逸よりトップが分かりやすい。

◇冨岡さん

静かで穏やかそうなハーバル系。男性向け。凪。

こんな感じでした。でもお店で試した日に一番記憶に残っているのは冨岡さんの香りだったりする。薄く研ぎ澄まされた匂いが胸に入ってくるのが印象的だったというか、香水を嗅いで冷たいって感じたのは初めてだった。

 

あと鬼滅は……欲を言えば獪岳のフレグランスも欲しい。

そしてもう再三再四主張しているけれど、物語シリーズもフレグランス出して欲しい。これ読んでる同好の士、もしいたらprimaniacsさんに商品化希望を送ろうね。一緒に頑張りましょうね。

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