あとがたり 暦扇成人向けアンソロジー編

92kaです。自サークルの本を除くと、一番同人誌の所有数が多いカップリングは暦扇です。

そんな訳で、以前にご紹介させて頂きましたアンソロが届きましたー!

取りまとめてくださったハマーさん、あまのさん、本当に本当にお疲れ様でした。
主催お二人の作品も、表現メディアの枠を超えた素敵な化学反応の波を感じました。素晴らしかったです!(ネタバレを恐れた感想)

うわー! うわー! 今回も表紙2、3に印刷入ってるよ! こだわりの一品!
いつも思うのだけれど、暦扇は教室の椅子とか黒板とか、あとプラネタリウムとか、絡ませられるモチーフがエモくてなんだかとっても羨ましい。

今回はクリーム色の本文用紙。えっちです。
わかる。わかるぞ。エロ小説は集中して読みたいが故に、クリーム系の紙はベターですよね…!

 

92kaの話については、大した裏話ではないですが、以下にだらだらと、ネタバレ配慮なしで書きます。

普段は多少の無理やりセックスにも動じない女(=神原駿河)を書いてる反動か、扇ちゃん繊細過ぎてタイピングする手が震えた。いや彼女は割と丈夫だって知ってるけども、扇ちゃんの丈夫さって能動的な丈夫さな気がして。

 

私は一つの話を書くときに、延々と同じ曲を繰り返し聞いたりするのですが、今回の作業用BGMは林檎ちゃんの「自由へ道連れ」でした。
「今だけは男にも女にもならない」って歌詞を聞きながら出来上がった話が「今だけは男にも女にもなれる」って中身になったのは、我ながら不思議です。不思議ではないか? いつも通りか。

前作に寄稿させて頂いた話は、「透明人間」を聞きながら書いておりましたが、どちらも未来ある暦扇のイメージを大事にして話を作りました。あれでも。
「またあなたに逢えるのを楽しみに待ってさようなら」とか、まさにそんな感じです。

でも、どうして暦扇お二人の未来を大事にしようと思ったのか、正確な理由はあった筈なのに忘れちゃいました。何故だろう?
読者として拝読する時、暦扇は刹那的に見えることが多かったからかな……
それとも、結物語の扇ちゃんの件にあった「手に負えないくらい、終わってしまっている」の表現を受けて、ベクトルを変えた解釈でも提唱したくなったんでしょうかね。

あ、そうだ。どっちの話も先輩はフリーとして書いてました。世界線の捏造は得意中の得意。

 

あと、これは懺悔なのですが……
エンドマークの「了」の字のためだけに、贅沢に1ページ割いて頂きました。
もっとも、意図的に指定した訳ではなく偶然の産物なのですが、校閲の段階で修正可能なところを、そのまま強行させて頂きました。すみません……
今回はぼこぼこした話を書かせて頂いたことも重なって、読了感が面白いことになりそうだったから、という出来心に勝てませんでした。

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